宮浩洋会ゴルフ合宿記(平成18年8月)

 三年前の夏に始めた、浩洋会のゴルフ愛好者有志によるゴルフ合宿を今年も行いました。参加者拡大のため、その時の様子を浩洋会の皆さんにお知らせしたいと思います。ゴルフ合宿と言っても、それほど大層なものではなく、気軽に集まって、ゴルフ場の近辺に宿を取り、夜は酒食をともにし、昼間はスコアや順位を気にしないゴルフを楽しもうという大変気楽な企画です。一昨年から、北茨城市にあり、海にも近い「茨城パシフィックカントリー倶楽部」というゴルフ場でこの合宿を行っていますが、ここにはホテルがクラブハウスの隣に付属しているので非常に便利です。目黒君がこのゴルフ場のメンバーなので、彼に予約等の世話をして貰っています。
 さて、今年は、期日は8月13日~14日、参加者は7名でした。いつもは車で行くのですが、今回はお盆のさなかなので車の渋滞を避け、目黒、諏訪間、河野の三君と一緒に、上野駅から朝7:30の特急で行くことになりました。下車駅は常磐線の磯原、古代の奥羽三関の一つ、有名な勿来(なこそ)の関の少し手前で、もう福島県との県境に近い所です。ここは<岡倉天心ゆかりの地でもあるらしく、天心の記念美術館が近くにあります。ゴルフ場の方は、極めて良い自然環境と静かな雰囲気に恵まれ、広々としたホールが多い反面、かなりの距離と一部分にきついアップダウンがあるので、やや難易度が高いように思われます。
 磯原駅よりクラブバスに乗り、10:30頃ようやくゴルフ場に着きました。車が渋滞中でまだ到着していない伊藤君たちを冷淡にも置き去りにして、すぐに1番ホールよりスタートです。 天候は曇り、無風、さほど暑くもなく、ちょうどよいあんばいです。1番ホールは、言わばゴルフコースの正面玄関なので、それなりの雰囲気と風格がなければならないと思いますが、このゴルフ場の1番ホールは実に素晴らしいのです。ティーグラウンドはクラブハウスから少し離れ、落ち着いた所にあって、そばに休憩用のしょうしゃな小屋がしつらえてあります。ティーグラウンドに立って前方を一望すると、グリーンまで完全にストレートでフラット、幅広くゆったりとしたフェアウェイ、両側と奥の三方はきれいな林に遮られていて、緑に溢れ、それは美しい眺めなのです。さあ、緊張のティーオフ!しっかり打って、何とか真っ直ぐに飛ばすことができました。第二打はグリーンの手前、アプローチは寄らず、パーパット入らずで、このホールはボギーとなりました。以後、18番ホールまで、天を仰いで溜息をついたり、愚痴をこぼしたりしつつ、時には良いスコアが出たものの、あまり冴えないプレーが続いた後、夕方4時半頃、今にも激しい雷雨が襲って来そうな中でホールアウトできました。僕のスコアは91で、最近調子を落としている割にはまずまずの成績でした。
 1ラウンド終えた後の夜はわがゼミ得意の宴会です。目黒君の注文で大きな舟盛りが来ました。すぐ近くに大津港という漁港がありますので、魚介類は非常に新鮮です。ウニもあります。生ビールで乾杯!! 地酒を冷やして飲む。これも抜群です。今日のゴルフの成績や明日の予定など和やかに話し合いながら、たらふくご馳走を食べて、仕上げは例によってカラオケです。その後はホテルの個室にこもっての2次会、就寝は何と10時半という早い時刻でした。
 翌日は早起きして、パーティを組み替え、8時少し前に2組続いてインからスタートしました。前日とは大違いで、 よく晴れて風もなく非常に暑いのです。少々二日酔いのせいか、調子が上がらず、こんなはずではないというようなスコアが続きます。アウトに入ってもなかなかパーが取れず、トリプルボギーまで出して腐りかけていた頃、距離152ヤード(約137メートル)の7番ホール(パー3)にやって来ました。歯を食い縛って打ったティーショットはナイスショットで、ピンの左上約2メートルにオン、この下りのスライスラインをうまく流し打ちにしてカップイン、バーディーを取りました。これでさっきのトリプルボギーを解消し、気分よく次の8番ホールに来て、ティーショットを打っていた時のことです。7番ホールのグリーン上に来ていた、後のパーティから「入ったあ!!」という大声が上がりました。紛れもない目黒君の声です。続いて皆の大声が続き、その大騒ぎはいつまで立っても止まないのです。一体どうしたのか、チップインバーディーでも取ったのかと思いましたが、こちらも自分のプレーに精一杯なので、それ以上気にかけず先へ行きました。彼らより一足先にホールアウトした後、入浴中のことです。目黒君が着衣のまま浴室のドアを開けて、 「先生、ホールインワンをやりました!!」と、他の入浴客もいるのに大声で言うのです。さっきの騒ぎはこれかとやっと分りました。これは大変なことになったと、風呂から上がってみると、クラブハウスの職員が、もうホールインワン保険のための証明書を脱衣場まで持って来ていて、それに目黒君がサインしているところでした。さらにそれには同伴者のサインも必要だということになって、同伴者の佃君と伊藤君は、ただ今入浴中にも拘らず、目黒君から外へ呼び出されて、裸のままサインをさせられているのです。可笑しくなって思わず吹き出してしまいました。風呂の脱衣場における証明書作成の一件でした。こんな訳で、僕のバーディーなどどこかへ吹き飛んでしまいました。天真爛漫な目黒君の喜びようといったら大変なもので、見ていて微笑ましい限りでした。彼はお祝いに我々を招待して忘年会を開くと言っています。全く思いもかけず、まさかのホールインワンが出て驚きましたが、今回参加した7人の中でホールインワン達成者は、これで3人目となりました。実は、僕も6年ほど前に、また、伊藤君は昨年、それぞれホールインワンを経験しているのです。さらに、参加者の一人桜田君に至っては、もうずいぶん前に、何とアルバトロスを記録しているのです。アマチュアゴルファーにしてアルバトロス達成者は極めて珍しいと思いますよ。なかなかどうして我々のグループも大したものではありませんか。
 楽しかった二日間のゴルフ合宿も終わりました。帰りのクラブバスで磯原駅へ行く道々、運転していたクラブの副支配人の方の言われるには、ここは冬になるとアンコウ鍋と上物のドブロクが名物なので是非来て下さい、ということで、また、冬でも雪は降らないのでゴルフのプレーは全然問題なくできるということでした。それを聞いて、今のところ、また冬にゴルフ合宿をしようということになりました。皆さん忙しいのでどうなるか分りませんが、実現できればよいと思います。このゴルフ合宿は今後も続くはずですから、浩洋会の皆さんも、ゴルフをされる方はもちろんのこと、されない方もこれから練習を始めて、振るって参加して頂きたいと思います。普段はとても空いているゴルフ場ですから、初心者でもあせらずにプレーができます。なお、茨城パシフィックカントリー倶楽部の案内は、浩洋会のホームページに載っていますのでご覧下さい。それでは皆さんお元気で。


平成18年9月記す

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